時が経つのは早くアンコールワットに行ったのはもう20年前。
中学生の時、社会の授業を担当していた先生がある日の授業の終わりに大人になったのだと気づいた時について話していた。それは時間が過ぎるのが早いと気づいた時だと話していたのを思い出した。
話は戻って、アンコールワットは12世紀ごろに建てられたヒンドゥー教寺院、所在地はカンボジアのシエムリアップ、仏教遺跡としてはインドネシアのボロブドゥール、ミャンマーのパガンと共に世界三大仏教遺跡である。
タイのバンコクからバスが出ていて、半日くらいで到着する。
バンコクから国境の街まで電車で行ってバスに乗り換えてシエムリアップに行く手もあるが、乗り換えとか考えると直通バスが手っ取り早いし片道3000円もしないと思う。
もちろん空港もあるので空路も可能。
シエムリアップは観光地として発展していて、遺跡周辺は宿、レストラン、土産物の店が集まっていて便利。
夜の治安は良くない。街中を歩いてると、お姉ちゃんの店の客引き、ドラッグ売人に声をかけられるので注意が必要。
アンコールワットが一番有名で近隣には遺跡がいくつも残っていて、日本人にお馴染みのジブリ映画の天空の城ラピュタのモデルになったベンメリアがある。
カンボジアで亡くなった戦場カメラマン一ノ瀬泰造の墓も近くの村にある。
彼の著書や映画は内戦下のカンボジアの雰囲気が掴める貴重な作品である。
遺跡群への観光はレンタサイクル、トゥクトゥク、レンタルバイクで周る。
遺跡群をしっかり観光するなら2日くらいは欲しい。
この遺跡群は隣国のラオスやタイの国境付近にもあることを考えると当時のアンコール朝の繁栄ぶりが伺える。
ヒンドゥー教のインドを旅行した事があるから分かるけど、石造りの独特な形は一緒である。すぐにヒンドゥー教寺院だと分かる。
残念なことに首や腕が切られた石像や破壊されているものも多い。
毛沢東主義のクメールルージュによって破壊された有様である。
このアンコールワットは1970年代後半の内戦時代にクメールルージュの残党が居城としていたため銃痕もあるが、補修がすすんでいる。
人間は人間の考えた思想によってここまで残酷になれるのだと、アンコールワットを観光しながら考えさせられる。