【登山】八ヶ岳縦走 小淵沢駅徒歩スタートで北八ヶ岳ロープウェイで下山の2泊3日 装備編(テントと寝具)

【登山】八ヶ岳縦走 小淵沢駅徒歩スタートで北八ヶ岳ロープウェイで下山の2泊3日 装備編(テントと寝具)

非自立式ながら簡易フレームの吊り下げ式テント

今回八ヶ岳縦走2泊3日の山歩きのベースウェイトは5kg、パックウェイトは9kgで何とか目標の10kg以内に収めれてホッとしました。

今回の山旅の持ち物で一番悩んだのはテントと寝具。軽量がいいけど快適性も、、、財布とも相談しながら。それで使用したテントはシングルウォールの非自立式、寝具は結露で濡れる事も念頭に入れながら軽量化。

その一番悩んだテントと寝具を簡単に紹介したいと思います。

テントについて

ブラックダイヤモンドのディスタンスシェルター。シングルウォールで非自立式の二人用、ポールなしで725g。そこそこ軽くて、そこそこ広くて、そこそこ丈夫。

シングルウォールでそこそこの快適性で考えたらここに辿り着きました。

ちなみに他の選択肢として、国内メーカーの自立式シングルウォールテントや海外ガレージメーカーのデザインもカッコいいワンポールのシェルターが候補に上がりました。

それ以外の選択肢も考えましたが、、、行き着く先は更に軽量なフロアレスシェルター、もっと簡素にツェルト、とことん攻めてタープなどなどあるのだけど、快適に過ごすための工夫が更に必要になるため却下。

ディスタンスシェルターホームページ

メリット

  • ①コスパがいい。このタイプのシェルターにしては定価が40000円前後で、発売されてから年数も経過してるので値段も下がってて、新品で30000円前後で販売されてるサイトもあり、中古品も多数出回ってて手頃な値段で入手がしやすい。
  • ②生地の耐久性。30dポリエステルファブリックなのでそこそこ丈夫で安心。30dあるとグランドシートなくてもいいかなって気にもなる。
  • ③フロア面積が広い。二人用で奥行が241cm、幅が147cmと広いので、一人で使用するには充分すぎる広さ。
  • ④設営の手軽さ。前後4箇所ペグダウンして、専用のアダプターに120cmのポール持ち手をマジックテープで固定して作ったフレームにシェルターのフックを引っ掛けて吊り下げてポールの先をシェルターの枠にはめるだけ。吊り下げ式テント。慣れれば5分程度。
  • ⑤フレームの耐久性。アダプターとポールを繋げた即席のフレーム。ここが他の非自立式シェルターとの違いだと思う。ガイラインのテンションで固定するのは一緒だけど、それだけだと正直不安。アダプターで固定されてフレームになった時の安心感。自立式と非自立式の中間なイメージ。

デメリットについて

  • ①結露する。二人で使用するのであれば対策が必要。
  • ②前室がないので、朝露で濡らしたくない物はテント内に入れることとなる。シューズなど汚れた物、濡れた物の置き場に困る。
  • ③濡れた状態でバックパックに入れると、他の物が濡れてしまうので対策が必要。

組み立てると直角三角形に近く、一番高い天井から緩やかに斜めになってて結露が下に流れる仕組みとなっている。天井部と下段にベンチレーションがあるので天井のベンチレーションの向きを風上にすれば風通しをよくできるので結露はある程度は防げそう。逆に強風で雨の時はベンチレーションの向きを風下にしないとフロア内に入ってくる可能性大。

実際に使用した感想として、覚悟してたけど結露はかなりしました。シングルウォールの宿命なので黙って手拭いで拭きとる。それも念頭に入れて二人用を選んだのは正解だった。一人で使用するのであれば、充分なスペースがあるので結露で濡れる心配はそれほど感じませんし、汚れた物、濡れた物を置くスペースも下にビニールを引くなどして離れた場所に置くことも可能でした。バックパックにしまう時は厚手のビニールに入れてました。

結露対策と防寒と軽量化

寝具について

  • ナンガ ミニマリズムハーフ
  • SOL ESCAPE VIVI
  • ネイチャーハイク エアーピロー
  • ネイチャーハイク ダウンシューズ
  • 山と道 U.L.PAD 15s

寝具については、結露対策、防寒、軽量化で考えました。

シェルター結露の対策はSOLエスケープヴィヴィの中にミニマリズムハーフを入れました。天井が足元に向かって低くなる設計なので足元に結露が集まるのと、足元が低いので足を上げると生地に当たって水滴が落ちてくるので、これは正解。

防寒対策としても標高2300mのテント場でもTシャツの上に薄手のインサレーション一枚とレインパンツで寝ましたが寒さは感じることなし。ヴィヴィと寝袋の組み合わせで心配してたヴィヴィ内に結露も全くなし。

そして今回テントマットはストイックに攻めました。言わずもがな山と道のU.L.PAD 15s。おかげで400g近くの軽量化。

いつもは背丈まであるAmazonで昔買った中華製のエアーマットでローションプレイに最適じゃね〜かと下品な考えが頭をよぎってしまうくらいフカフカなので寝てたのに、それが厚さ1cmしかないポリエチレンのマットになったら寝れなくなるわよなんて思ったけど、、、これがびっくりだった。感想として、下からの冷気ってこんな薄くても感じないんだと。そして温かい。慣れれば意外と寝れる。さすがに1cmの厚さなので快適に寝るのは工夫が必要かもしれない。

枕について。ここ最近見かけることが多くなった安定の中華ブランドネイチャーハイク。コスパいいね。今までエアーマットは頭までカバーできてて、枕を使う必要がなくて出番がほとんどなかったけど、ようやく日の目を見ることに。寝心地はもちろん、100cmしかないウレタンマットに枕の長さが20cmくらいプラスされるだけで全然違う。

とは言え、足元まではマットが届かないので、バックパックを置く事になるんだけど、それだけだと不安なんで、考えたのはネイチャーハイクのダウンシューズ。3000円で800フィルパワーダウンなんてコスパ良すぎでしょ。これは正解。足先が冷えると寝れなくなるので。

と言うわけで、快適に眠るための工夫でした。

何か一つ道具を変えると、それに合わせて他の道具も変えることとなる。軽量化は妥協したくない、快適性も妥協したくない、コストパフォーマンスはいいに越したことない。財布と相談。どれもこれも妥協したくなくて、深溝にハマるのだけど、それ考えてる時って意外と楽しくもあるのでした。