
旅人の究極の暇つぶし
今年は思わぬバタバタ続きで、どこにも行けず、気づけば夜は肌寒くなって、セブンスコードやナインスコードの響きを聴きたくなる季節になりやしたって何言ってんだか。
ここ5年くらい、毎年夏から秋は最低でも2回は日本アルプスに登山してたので、行かなきゃいけないような強迫観念にかられております。
来年にお預けかな、、、いや〜まだ間に合いそうか、、、なんて考えている今日この頃です。
そんなこと考えながら部屋の掃除をしてたら、15年以上前に自分で編んだマクラメアクセサリーが出てきました。

ちなみにずっとマクラメは南米発祥だと思ってたけど、アラビア語の「ムクラム(格子編み・結び目を作るという意味)」やトルコ語の「マクラマ」が由来とされてて、もともとは狩猟や漁業の網、船のロープワークとして世界中に広まり、その後、アラビア半島からヨーロッパへ伝わり、装飾レースとして発展したんだとか。
そう、なんでこんな事してたかって言うと、恥ずかしながら若い時にバックパッカーしてた時期がありまして、長い時で1年くらい外国をフラフラしておりました。そん時、偶然一緒の宿に自分で作ったマクラメアクセサリーを売りながら旅してる日本人がいて、山奥でなんもやる事もなく宿のテラスでダラダラ喋ってたら仲良くなって、せっかくだからと編み方の基本を教えてもらったのだ。やりだしたらこれがまた面白くて、そっから石を買って独学でネットで調べて編んでた。
編み方が雑で、ちょっと素人感ありありだけど、これを見ながら本当に自分が編んだのかとびっくりしてしまう。
今となっては、どうやって編んだのか思い出せず、昔の自分に教えてもらいたい。

もう15年以上前のことだから今はどうだか分からないけど、当時は東南アジアとかインドとか旅行してるとマクラメアクセサリー作ってる人に結構な確率で出会いました。
泊まった宿のテラスで編んでたり、マーケットで石の買い付けに来てたりとか。自分が会ったアクセサリー作りしてたのはイスラエル人と日本人が多かった。
ちなみに見てのとおり、私は売れるほどの技術は持ち合わせてませんでしたので、自分で身につけるか、仲良くなった人にプレゼントするくらいでした。
マクラメアクセサリーで思い出すのは、インドのバラナシで知り合った旅人のこと。
私より歳が7つ上の旅の先輩。知り会った時先輩は2年半くらい旅をしてて、長髪で髭を生やして、背が高くてスラッとして、顔立ちは端正で人当たりがよくて温厚で、理系で頭が良くて、自分で作ったマクラメアクセサリーを身につけて、非の打ちどころのないバックパッカーの見本のような人だった。
ある日、旅の先輩はチャイ屋のベンチでマクラメアクセサリーを売ってる日本人とお互いのアクセサリー話で盛り上がってて、その話を横で私は聞いていた。チャイを飲み終わったマクラメアクセサリー売りの日本人は席を立ってどこかへ行った途端、ニコニコしてた旅の先輩が真顔になって小声で私に「あん人ほんま大丈夫か、こんなん究極の暇つぶしやで」とバッサリ。(出来栄えにもよるんだろうけど)
旅の先輩はそうゆう人なのだ。
さっきまで温厚そうに話してたらと思ったら、いきなりボロクソ言うので面白くてしょうがなくて、先輩に甘えて日本に帰ってからも何度か一緒に飲みに行ったのを思いだす。
旅の思い出を振り返りながら、いつかまた究極の暇つぶしをする日が訪れるんだろうかと考えるのでした。
