
新宮市から熊野本宮大社、川湯温泉へ
朝9時半過ぎにホテルをチェックアウトして今日の目的地、熊野本宮大社と川湯温泉へ向かう。
熊野川沿いを約35km走るだけで、道も平坦なので昼前には到着するだろう。
初日に距離を稼いだおかげで後半はかなり余裕のある旅になっている。

山の方に行くので坂が多いかと思ってたけど、昨日宿の受付の人が言ってた通り、ほんとに平坦な道だった。

あっという間に熊野本宮の手前まで来たっぽい。ロードサイドにお店がある。

ランチはとりそばに決定
とある店の前に列ができていた。
なんなんだろうと思って看板を見たら鳥そば屋(ラーメン)だった。無性に食いたくなった。
ちょうど時間も昼前だったので、本日のランチは鳥そばで決定する。自転車を満車に近い駐車場の隅に停めさせてもらって、店の入り口で食券を買って順番を待つことに。
ど田舎の国道沿いにポツンとある鳥そば屋の行列見たら、絶対美味いんだろうって思って食べたくなる。
10分くらいしてカウンター席に案内される。

1050円の塩鳥そばを注文しました。
鶏ガラスープに輪切りのフライドオニオンに煮卵、鶏肉のチャーシューと鴨肉が載って、麺も太めの縮れ麺と自分的にストライク。久しぶりに肉を食べる背徳感も感じながら汁まで平らげてしまった。
ラーメンを啜りながら、店でラーメンを食べるのはどれくらいぶりだろう?と頭によぎる。記憶を辿ると3年くらい前に食べたのが最後だった気がする。自分でも思い出せないくらい店で食べてない事に正直びっくりだった。
時々登山するのでカップ麺や袋麺は食べるんだけど。

熊野本宮大社に到着
今回の旅の最終目的地、熊野本宮大社に到着。
大鳥居と本宮大社は一緒の場所にあるのだと思ってたけど、別だったんすね。恥ずかしながらそれくらいの知識しかないです。

自販機のサッカー日本代表のロゴをよく見たら足が3本あって八咫烏だったと、ここで気づきました。
駐輪場を探しながらウロウロしてると、駐車場の隅の公衆トイレの横に、お洒落なバッグを付けて長旅してそうなランドナースタイルの自転車が停まってるのを見つけて、その横に停めようしたら、60歳くらいの男性の方が後ろから来て、どうやら自転車の持ち主らしくて、もう出るからここ使ってと。
長旅っぽそうだったので、少し話を聞いてみたら、東京から輪行で紀伊勝浦まで来たんだとかで、この後は伊勢の方に向かうのだとかで、ちょうど私が通って来た道をこれから走るらしいので、道の状況とを伝えたら、一番峠の多いであろう熊野から尾鷲まで輪行するんだとか。そうだよねとしか言わざるえない。




社殿に神様が5柱、別々に祀られているので、参拝順序があり、社殿内に順序の説明があるので、その通りに中央から参拝しました。


熊野本宮大社から道を挟んで10分くらいの場所に、大斎場の大鳥居があります。
熊野本宮大社に到着する前に自転車で道を走りながら横目にデカい鳥居だなと思って見てたけど、改めてデカい!!
元々はこちらに社殿があったようです。


社殿のあった場所、現在は芝生の広場。

河原に出ると石を積んだケルン。大峯奥駈道だと向こう岸から川を渡ってここに来るのだろう。

熊野川の堤防の登って鳥居を眺める。

田辺川湯キャンプ場へ
参拝が終わって、この日の宿泊地、川湯キャンプ場に向かう。
熊野本宮大社から距離にして3kmほど。
河原に温泉が湧き出してることで有名な場所。

15時前に到着。
受付を済ませて、使用料1200円を払ってからキャンプサイトへ。
受付の人から自転車は乗り入れ可能で、盗難の恐れもあるので近くに置いといてとの案内でした。
テントを設営してたら、40代から50代くらいの10人くらいの大所帯のグループが大型のテントやタープ、クーラーボックスに大型のバーベキューコンロやら持って、すぐ隣に場所を陣取り始める。これだけ広くて、テントも数張りしかないガラ空きのテント場でなぜかこんな近くに、、、俺に宴会参加しろとでも言うのか。
距離にして3mもない。
風向きがこちらに向いてるので火を起こしたら煙がこちらに直撃する。
内心「勘弁してくれよ〜」となる。察してもらえないこの辛さ。
おそらく会社の宴会BBQなのだろうか、かなり賑やかだ。その中の一人がこちらのテントを見ながら、登山の話を始める。なんだかこっちを意識してそうな感じである。
ワイワイ盛り上がるグループに一人だけ女性がいて、しばらくして女性は状況を察して気まずそうな顔をし始める。
とりあえず私はこの状況に耐えきれず、テントの設営だけしてを荷物はそこに置いて近くの温泉へ行くことに。日が暮れる前にはキャンプ場に戻って支度もしたかったのだ。

「今インドのリシケシのガンジス川に来ました」ってこの写真をメールしたら信じてしまう光景じゃないだろうか。外国人の観光客の人がオレンジ色の浴衣みたいなのを着てるのが、インドの修行僧の袈裟に見えてしょうがない。
ここは河原を掘るとお湯出るので、観光客が河原を掘って温泉に浸かっている。実際に降りて掘ってみたらほんとにお湯が出た。川の水はどうなのかと思って触ってみたけど冷たい水だった。

キャンプ場から歩いて10分かからないくらいの距離にある公衆浴場。
大人300円でコインロッカー100円で後から戻るシステム。
お湯は源泉で熱い。先に足だけ入って、ゆっくり身体を沈める。
石鹸やシャンプーは置いてないので持参。
久しぶりに湯の花が浮いた温泉に入った。熱い温泉に入りながら、あのテント場の状況を考えると憂鬱になる。
「この悲しみはどうすりゃいいの〜誰が僕を救ってくれるの〜♪」懐かしい歌が頭の中で再生される。
脱衣所に戻ってコインロッカーを開け、着替えを始める。ふと100円のコインロッカー返却口を見たら200円入っている。前の人が忘れたのだろうか。いや、さすがに使う時に気づくよな。とりあえず出る時に受付のおばちゃんにその100円を渡したら、「おおきに」と返事が返ってきた。
温泉を出てキャンプ場に戻る途中の川沿いで隣のグループとすれ違う。

キャンプ場に戻って、受付の売店で缶ビールを購入することに。
受付のおばちゃんから「飲んで自転車乗ったら、今は飲酒運転になりますからね」と釘を刺される。ありがたい忠告なのかもしれないけど、日も暮れかけてこんな田舎の何にもない場所でいったい自転車に乗ってどこに行けばいいのだ。
今日は食後にコーヒーを飲んで静かに過ごそうと思ってたけど、この状況で飲まないとやってられない気分になってしまった。
缶ビール片手にテント場に戻ると、隣のグループは全員温泉へ行ってて誰もいない、私はまだ荷物は広げてなかった、これはチャンスだと思いテントの場所を木陰のある場所へ5mほど移動させる事にした。
結局自分のことは自分で救うより仕方ない。
パーソナルスペース確保成功。
移動させたら考え事がなくなったおかげで気分も晴れる。
薪を集めて火を起こして、お湯を沸かす。
そして昨日買っておいたレトルトパックの鯖のトマト煮を温めて、お湯が沸騰したら取り出して、お湯はカレーメシに入れる。
ソロキャンプで湯沸かしや調理をするんだったらtoaksの二次燃焼ストーブは便利。すぐに火起こしできて、多少薪が湿ってようがよく燃えて火力が強いのが売り。固形燃料ストーブ、アルコールストーブの風防兼五徳にもなる。
ちなみにクッカーはスノーピークのソロセットチタンの小さい方をかれこれ5年くらい使ってるけど、大きい方はほとんど使ったことない。
私の使ってるクッカーは調理する時はモンベルのアルミクッカー、湯沸かしする時はスノーピークのチタンクッカーで使い分けてて、今回は湯沸かしする事しか考えてなかったのでチタンを使っている。
しばらくしたら隣のグループが戻って来て、その中の一人が前を通った時にウッドストーブを見て「めっちゃいいやん、俺絶対買うわ〜」と言われる。さっき私の方を見ながら登山の話をしていた男性だった。
しばらくしてグループの女性が私のテントが移動してる事に気づいて、こちらを見ながら「絶対気い使って移動されたんだよ」と話ているのが聞こえてくる。心の中で「頼むからそれ以上言ってくれるな、こっちが気を使って移動したんだから」と思ってしまう。周りもそれを聞いて気づいたのかこちらを見ていて気まずい。

グループにいた女性が河原で拾ってきた流木を焚火に使ってとこちらに持ってくる。
薪をくべて焚火をゆっくり楽しむようなストーブじゃないので、調理が終わったら火を消したいのだけど、せっかくの善意を無下にできなくて薪をくべたら炎が高く巻き上がってしまった。中華鍋振って炒飯が作れそう。
その後もグループの男性の一人が私のテントの前を通る度に自転車のことや旅のことを聞かれた後に「その焚火台、俺絶対買うわ〜」と言われる。よっぽど気に入ったのだろう。私に言われてもしょうがないけど。
どちらにせよテントを移動させた私の選択は正解だったようで、あのままあそこに居たらと想像すると恐ろしい。
やたら疲れて、テントに入って少し寝転がるつもりが寝てしまった。

