【日帰り登山】鈴鹿縦走 4座 藤原岳から御在所までロープウェイで下山

【日帰り登山】鈴鹿縦走 4座 藤原岳から御在所までロープウェイで下山

大貝戸登山口を深夜0時スタート

名古屋から近鉄に乗って近鉄富田駅へ、三岐鉄道に乗り換えて西藤原駅へ向かう列車に乗っていた。

列車に揺られながら慌てて登山計画を作っていた。事前にアプリにデータとして保存していた登山計画はかれこれ3〜4年経過しており、地図がアップデートされた都合上、行程を再び作り直さなければ提出できないらしく、出発前に駅のホームで提出すればいいやと思ってた登山計画を列車の中で作り直しているわけだ。

西藤原駅に到着したのは23時45分。

真っ暗闇を歩いて藤原岳の大貝戸登山口に到着したのは午前0時ちょうど。休日だったので駐車場は8割くらい埋まってた。

ほんとだったら1泊2日で鈴鹿セブン縦走する予定だったのだけど二日目は朝から雨予報なので急遽予定を変更、今回はオーバーナイト日帰りで深夜出発。

あわよくば椿大神社の17時20分の最終バスに間に合えばと登山計画の下山は椿大神社に。一応設定したコースタイム通りだとちょうど17時20分に椿大神社だったので望みはなくもない。

制限時間は午前0時から午後17時までの17時間。

鈴鹿セブンマウンテンは登った経験あり。セブンマウンテン間を縦走した経験は無し。おそらくセブンマウンテンの整備されて歩きやすい登山道と縦走路は全然違うっぽい。不明瞭で迷いそうなので様子見ながら御在所まで行けたらなと言うのが本音。

持ち物と服装について
  • バックパック20リットル
  • モンベルULダウン
  • 下着とtシャツの替え
  • アルファベスト
  • メリノウールタイツ
  • レインウェア上下
  • トレッキングポール2本
  • ファーストエイド
  • ヘッドライト マイルストーンMS-H1 530ルーメン
  • バッテリー10000mah
  • カタダイン浄水器0.6l
  • 水2.5リットル
  • 食料 コンビニおにぎり3個、カルパス2本、INゼリー1本、カロリーメイト2箱

計り忘れたけど多分トータル7キロくらいな気がする。多分。

食料は御在所のレストランでランチすること念頭に入れて決めて、水も御在所の自販機で補給するだろうと考えて決めました。念の為に浄水器も持ってたけど使用せず。

服装はキャップ、ウィックロン半袖、キャプリーンサーマルウェイト、ジョガーパンツ、トレランシューズ。最初の登り始めは寒くてレインジャケット羽織ってたけど、1時間もしたら暑くて脱いでその後着ることはなかった。

登り始めは一人で心細いなと思ったけど、しばらくすると前方にヘッドランプの明かりが見えて登山者がいる。しばらくすると後ろから続々とトレラン勢がやってきてあっという間に追い抜かれる。

こんな時間にこんなとこ登るくらいだから猛者ばかり。ちなみに私のヘッドライトを使用したナイトハイクの経験は猿投山のメインルート(猿投神社から)往復と名古屋の平和公園と東山公園の一万歩コースを夜ジョギングするくらい。

なのでかなり不安でしたが意外と人に会うので安心しました。

稜線に出ると夜景が綺麗。この景色を見ながらハイキングってかなり贅沢。

藤原岳山頂から迷いまくりのナイトハイク

山頂に到着したのは午前1時30過ぎ。コースタイムより30分以上早めに到着。ちょうど涼しくて登ってても汗はあまりかかない。

ちなみに私は藤原岳は雪の時しか登った事なくて、そして今回も夜中なので何も見えず。ここがカルスト地形の山ってのが分からぬままである。

さあ!!ここから縦走が始まるぞ!!と意気込んだものの、、、縦走路が分からん。。。

山頂から多志田山へは降って行くっぽいんだけど、、、充電が減ってライトの光が弱いのか、それとも登山道が分かりにくいのか。

夜景しか見えない。

GPSを確認しながらウロウロと彷徨ってると登山道を見つけるんだけど、また気づいたら登山道から外れる。前方はるか先に先行者のヘッドライトの明かりが動いている。

樹林帯に入るとますます分からなくなる。気づいたら登山道から外れてるのだ。こりゃあ明るくても迷うな。

迷うと思ってたけど、まさかここまで迷うとは思ってなかった。

迷い尾根に来るまでに随分と迷ってしまった。。。この先もっと迷うのだろうか。

迷い尾根からは迷いやすいからなのか反射テープの目印が木に巻き付けてあって、ライトに反射してそれを頼りに進めたので助かった。それでもかなり迷ったけど。

途中樹林帯のを登る道を迷ってたら後ろから人が歩いてきて、向こうから縦走ですか?と声をかけられたので藤原からですと返す。ヘッドライトとCOBライトのダブル装備で行燈が歩いてるのかと思うほどこの人の周りだけ昼間の様に明るい。道に迷う事なくあっという間に先を歩いて行って見えなくなった。

自分のヘッドライトは530ルーメンあるはずなのだけど、光量が全然足りてない。ボタンを押してズーム、ワイド、ワイドズームで3段階切り替えできて、一番明るいワイドズームにしてるんだけど、、、、、さすがに530ルーメンあったら大丈夫だろうと思ったんだけどな〜と考えながら進む。

帰宅後、やっぱおかしいと説明書を読んだらボタン長押しで光量を調節できるらしく、そんな事知らず初期設定の200ルーメンくらいの明るさでいまの今まで2年くらいずっと使用していたのだった。

治田峠からしばらく尾根沿いを歩く。少し走れたりもして気持ちいい。夜明けが近づいてきた。

歩いてたら感じの良さそうな初老の男性が向かいから歩いてきた。こんな時間にこんなとこ歩くって事は縦走だろうか?軽装なので石榑から歩いてきたのだろうか?縦走ですか?と聞いたらシガイチ(滋賀一周)の最中と返事が返ってくる。私がちょっと考えてたら、男性がイベントのと付け足した。

シガイチ!?youtubeの動画でドキュメンタリー見たの思い出す。次元が違いすぎて、いや〜凄いですね〜としか返事ができなかった。確か400kmくらいのレースだったよな。

大シガイチホームページ

夜が明けてしまった。コースタイムでいくと、この時間には竜ヶ岳の山頂に到着してるはずなんだけど。藤原岳からの降りでかなり時間をロスしてしまった。

アオバヅクの鳴き声が何処からか聞こえて心地よい朝。

竜ヶ岳の頂上近くなると遮るものがないので風が強くて寒い。

秋に来たときは山頂は鹿の糞まみれだったけど、この時期はそんな事なかった。

山頂から石榑峠までの降りは30分くらいだったはず。やっと朝飯休憩だと心躍る。

重ね岩のとこで道を間違えて、重ね岩の裏の方に降ってしまった。明らかに道じゃないので途中で気づいて引き返す。おかげで15分くらいロスってしまった。

アップダウンの多い石榑峠から釈迦ヶ岳まで

石榑峠に到着したのは6時過ぎでトイレ前の駐車場は登山者で賑わっていた。

通行止めの柵の奥の林道が縦走路なので横のガードレールを跨いで進む。

林道を登ってくと芝生の広場があって、奥に釈迦ヶ岳へ続く縦走路がある。

とりあえずここで腰を下ろして休憩する。

オニギリ1個、カルパス1本、カロリーメイトを食べたけど物足りなくてもう一個オニギリを食べて満足。

この時点でコースタイムから1時間遅れている。

休憩してご飯も食べて復活したと思ってスタスタ歩いてたけど、しばらくしてペースダウン。多分食べすぎた。後続の登山者に追い抜かれながらノロノロと歩く。めちゃくちゃしんどい。

三池岳までコースタイム倍の2時間近くかかってしまった。シャリバテしてるんだろうか。

陽が照ってきて暑くなってきてバテバテ。

いつもアルプス登山する時みたいに行動食をちょこちょこ補給できるフルーツグラノーラみたいなのにすればよかったのと、いつも持ち歩く塩分チャージを持ってくるの忘れた事に気づく。

鈴鹿だからとあまり考えずいつもの日帰り低山を登る時とほとんど一緒の行動食にしてしまったけど、考えたらアルプス縦走するくらいの距離と標高差をガッツリ歩くのだ。しかも日帰りで。

歩きながら補給するだけで疲れ方が全然違うんだよなと自問自答。

まだまだ続くアップダウン釈迦ヶ岳から根の平峠

釈迦ヶ岳に到着。ここに来るのは人生3回目だけど山の景色や登山道の記憶は全然ない。山頂が狭いのは覚えている。

確か10年前にここで私はオオスズメバチの襲撃にあって逃げ惑ったのを思い出した。一緒に登っていてその様子を近くで見てた中学、高校の同級生は、笑いながら動いたら余計襲ってくるに決まってんじゃんと当たり前の顔して言ってくる。

結局そのハチから逃げることができたと思ったら、今度は同級生の背中に留まっていて、知らぬが仏だなと蜂に全く気づいてない同級生を後ろからしばらく眺めていたが、途中で蜂の羽音に気づいて慌てふためいた後、さっき私に言った手前もあってか、じっと我慢している同級生を思い出した。

各自治体の情報を見ると一般的に刺激しないように姿勢を屈めて逃げるのがよいのだとか。

ちなみに米農務省の情報だとやむ得ない都合(周囲に老人や子供がいる)がない限り全速力で逃げるのと、水中に逃げると上ってくるの待ち伏せされるから水中には逃げるなだそうです。

どちらにしても逃げろということだそうです。

羽鳥峰に到着。有名な地上絵を撮り忘れて下から撮影。

この辺も10年以上前に何度か登ってきた事があるはずなんだけど全然覚えてない。まだGPSもなくて、確か森ガールだか山ガールだかが流行り出したくらいの時だったと思う。今や死語だな。

もうバテバテで、ここでしばらく休憩する。INゼリーを一気飲み。

イブネみたいなとこだな。沢も近くに流れててテント泊よさそう。

根の平峠から御在所 まだ登るのか、、、

根の平峠に到着したのは14時過ぎ。コースタイムより約5時間遅れでびっくり。

ちなみに自分の設定した鈴鹿セブン縦走のコースタイムは17時間だけど通常は28時間なので、通常に比べれば早いのだけど。

ノロノロ歩いてたらこんな時間である。

ちょうどここ根の平峠が御在所方面と雨乞岳方面への分かれ道でもある。

雨乞岳を経由して御在所に下山しようかと考えてたんだけど、時間も時間なので次回のセブンマウンテン縦走にとっておく事にして、御在所へ向かうことに。

こっちの方に来るのはかなり久しぶり。

目の前に御在所岳の藤内壁と建物が見える。

御在所岳ってめちゃくちゃ岩だな。

横に御在所が見えるという事はここから登り返すのか、、、

裏登山道に繋がった。ここから沢沿いを登って御在所の山上公園へ行くらしい。

上の方から人の声が聞こえる。ようやく山上公園の観光客の賑わいが聞こえてくる。登山口のところに若いカップルがこちらを見ている。登山道を登っている私を上から眺めながら、若い女性の方が凄いこんなとこから人が登ってきたとはしゃいでいた。なんだか見せ物にされた気分になる。

ここまでで水は2リットル飲み干して残り500ml。足りなくなると思ったけど余った。

ロープウェイで下山、バスに乗って駅、電車で帰宅

ちょうどロープウェイ乗り場の近くに出て、自販機で飲み物買ってたら、ロープウェイの最終便の時間が近いとアナウンスがされて、もうそんな時間かとロープウェイにそのまま乗って降りてきた。

御在所ロープウェイホームページ

下山のロープウェイには若いカップルとファミリーと私が乗っていた。

隣のカップルの男性が女性にこの後どうする?と聞いてて、女性がもう帰らなきゃと返事している。まだ付き合ったばかりなのだろうか、男性はご飯でも行こうかと言ってて、女性が甘え口調で何食べるの〜と言いながら男性の方にくっついて、男性は真顔で姿勢良く座って平然を装ってるけど落ち着かないようで何度も足を組み替えていた。シティーハンターの冴羽獠みたいにモッコリしてるように見えたのは気のせいだろうか。

ロープウェイを降りた自販機でゼリースパーリングがあるのを見つけて迷わず買う。

湯の山温泉駅行きの最終バスがちょうど到着してたので乗車して駅まで。駅にちょうど電車が到着しててそのまま四日市、乗り換えしてあっという間に名古屋まで、期待してた温泉と下山飯もなくそのまま帰宅。

今回の山行の反省点。

藤原岳の山頂から竜ヶ岳の縦走路で迷いまくってしまったこと。これは単純に初めてで道に慣れてなかったのでしょうがない。そしてヘッドライトの光量の調節方法を知らなくて光量不足。

ここさえ順調に進めれば、余計な体力使わずもコースタイムより早く石榑峠に到着できて、石榑峠から釈迦ヶ岳までのきついアップダウンを朝の涼しいうちにはクリアできる。

行動食について1日で縦走するなら歩きながら少量づつ補給できるグラノーラ系、ゼリー飲料、塩分チャージのようなタブレットが良さげ。

そのうちまた挑戦してみようかと思うのでした。