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大貝戸登山口を深夜0時スタート
終電間際の三岐鉄道に乗って西藤原駅に到着したのは23時45分。
真っ暗闇を歩いて藤原岳の大貝戸登山口に到着したのは午前0時ちょうど。休日だったので駐車場は8割くらい埋まってた。
ほんとだったら1泊2日で鈴鹿セブン縦走する予定だったのだけど二日目は朝から雨予報なので急遽予定を変更、今回はオーバーナイト日帰りで深夜出発。
あわよくば椿大神社の17時20分の最終バスに間に合えばと登山計画の下山は椿大神社に。一応コースタイム通りだとちょうど17時20分に椿大神社だったので望みはなくもない。
制限時間は午前0時から午後17時までの17時間。
鈴鹿セブンは登った経験あり。ちなみに縦走経験は無し。おそらく縦走路は不明瞭で迷いそうなので様子見ながら御在所まで行けたらなと。

持ち物と服装について
- バックパック20リットル
- モンベルULダウン
- 下着とtシャツの替え
- アルファベスト
- メリノウールタイツ
- レインウェア上下
- トレッキングポール2本
- ファーストエイド
- ヘッドライト マイルストーンMS-H1 530ルーメン
- バッテリー10000mah
- カタダイン浄水器0.6l
- 水2.5リットル
- 食料 コンビニおにぎり3個、カルパス2本、INゼリー1本、カロリーメイト2箱
計り忘れたけど多分トータル7キロくらいな気がする。多分。
食料は御在所のレストランでランチすること念頭に入れて決めて、水も御在所の自販機で補給するだろうと考えて決めました。念の為に浄水器も持ってたけど使用せず。
服装はキャップ、ウィックロン半袖、キャプリーンサーマルウェイト、ジョガーパンツ、トレランシューズ。最初の登り始めは寒くてレインジャケット羽織ってたけど、1時間もしたら暑くて脱いでこの山行はそのまま終えました。

登り始めは一人で心細いなと思ったけど、しばらくすると前方にヘッドランプの明かりが見えて登山者がいる。しばらくすると後ろから続々とトレラン勢がやってきてあっという間に追い抜かれる。
いや〜早い!!こんな時間にこんなとこ登るくらいだから猛者ばかり。ちなみに私はナイトハイクの経験は猿投山のメインルート(猿投神社から)と名古屋の平和公園と東山公園の一万歩コース。
なのでかなり不安でしたが意外と人に会うので安心しました。
稜線に出ると夜景が綺麗。この景色を見ながらハイキングってかなり贅沢。

藤原岳山頂から迷いまくりのナイトハイク
山頂に到着したのは午前1時30過ぎ。コースタイムより30分以上早めに到着。ちょうど涼しくて登ってても汗はあまりかかない。
ちなみに私は藤原岳は雪の時しか登った事なくて、そして今回も夜中なので何も見えず。ここがカルスト地形の山ってのが分からぬままである。
山頂から多志田山へ行くんだけど、、、充電が減ってライトの光が弱いのか、それとも登山道が分かりにくいのか、GPSを辿ってるはずなんだけど登山道っぽい感じがしなくて、ウロウロと彷徨ってたら、前方の方向に先行者のヘッドライトの明かりが見える。方向はあってるっぽい。降っていくみたいだけど、どこが登山道か分からず迷いながらも何とか降りていく。
樹林帯に入るとますます分からなくなる。多分明るくても迷いそうだ。

迷うと思ってたけど、まさかここまで迷うとは思ってなかった。

迷い尾根に来るまでに随分と迷ってしまって、ここから更に迷うのかな。。。
初めてだから絶対迷うだろうなと覚悟はしてて想定通りだけど。

迷い尾根からは迷いやすいからなのか反射テープの目印が木に巻き付けてあって、それを頼りに進めたので助かった。それでもかなり迷ったけど。
途中樹林帯のを登る道を迷ってたら後ろから人が歩いてきて、向こうから縦走ですか?と声をかけられたので藤原からですと返す。ヘッドライトとCOBライトのダブル装備で行燈が歩いてるのかと思うほどこの人の周りだけ昼間の様に明るい。道に迷う事なくあっという間に先を歩いて行って見えなくなった。
自分のヘッドライトは530ルーメンあるはずなのだけど、光量が全然足りてない。ボタンを押してズーム、ワイド、ワイドズームで3段階切り替えできて、一番明るいワイドズームにしてるんだけど、、、、、さすがに530ルーメンあったら大丈夫だろうと思ったんだけどな〜と考えながら進む。
帰宅後、やっぱおかしいと説明書を読んだらボタン長押しで光量を調節できるらしく、そんな事知らず初期設定の200ルーメンくらいの明るさでずっと使用していたのだった。

治田峠からしばらく尾根沿いを歩く。少し走れたりもして気持ちいい。夜明けが近づいてきた。

歩いてたら感じの良さそうな初老の男性が向かいから歩いてきた。こんな時間にこんなとこ歩くって事は縦走だろうか?軽装なので石榑から歩いてきたのだろうか?縦走ですか?と聞いたらシガイチ(滋賀一周)の最中と返事が返ってくる。私がちょっと考えてたら、男性がイベントのと付け足した。
おぉ〜youtubeの動画でドキュメンタリー見たの思い出して、次元が違いすぎて、いや〜凄いですね〜としか返事ができなかった。確か400kmくらいのレースだったよな。
帰宅後調べたらおそらくTJARにも出場されてる凄い人らしい。

夜が明けてしまった。コースタイムでいくと、この時間には竜ヶ岳の山頂に到着してるはずなんだけど。藤原岳からの降りでかなり時間をロスしてしまった。
アオバヅクの鳴き声が何処からか聞こえて心地よい朝。

竜ヶ岳の頂上近くなると遮るものがないので風が強くて寒い。

秋に来たときは山頂は鹿の糞まみれだったけど、この時期はそんな事なかった。
山頂から石榑峠までの降りは30分くらいだったはず。やっと朝飯休憩だと心躍る。
重ね岩のとこで道を間違えて、重ね岩の裏の方に降ってしまった。明らかに道じゃないので途中で気づいて引き返す。おかげで15分くらいロスってしまった。

アップダウンの多い石榑峠から釈迦ヶ岳まで
石榑峠に到着したのは6時過ぎでトイレ前の駐車場は登山者で賑わっていた。
通行止めの柵の奥の林道が縦走路なので横のガードレールを跨いで進む。
林道を登ってくと芝生の広場があって、奥に釈迦ヶ岳へ続く縦走路がある。
とりあえずここで腰を下ろして休憩する。
オニギリ1個、カルパス1本、カロリーメイトを食べたけど物足りなくてもう一個オニギリを食べて満足。
この時点でコースタイムから1時間遅れている。

休憩してご飯も食べて復活したと思って歩いてたけど、食べすぎたのだろうか疲れが一気にきてバテてしまう。後続の登山者に追い抜かれながらノロノロと歩く。めちゃくちゃしんどい。
こりゃあ御在所で下山だなと考えながら歩いてたら気が楽になった。
三池岳までコースタイム倍の2時間近くかかってしまった。シャリバテしてるんだろうか。

陽が照ってきて暑くなってきてバテバテ。
いつもアルプス登山する時みたいに行動食をちょこちょこ補給できるフルーツグラノーラみたいなのにすればよかったのと、いつも持ち歩く塩分チャージを持ってくるの忘れた事に気づく。
鈴鹿だからとあまり考えずいつも低山登る時と一緒の行動食にしてしまったけど、考えたらアルプス縦走するくらいガッツリ歩くのだ。しかも日帰りで。
歩きながら補給するだけで疲れ方が全然違うんだよなと自問自答。

まだまだ続くアップダウン釈迦ヶ岳から根の平峠
釈迦ヶ岳に到着。多分10年ぶりくらいに来た。ここは山頂が狭いんだよね。
前に登ってきた時はここでオオスズメバチに追いかけられて逃げ惑ったのを思い出した。その時、一緒にいた友人が動いたら余計襲ってくるから動いちゃダメだよと笑いながら言ってたけど、いやいやハチに追いかけられたら全速力で逃げるのが鉄則なのですよ。結局そのハチは気づかないうちに何処かに消えたと思ったら、友人の背中に留まっていて、知らぬが仏だなと全く気づいてない友人を後ろからしばらく眺めていた。

羽鳥峰に到着。有名な地上絵を撮り忘れて下から撮影。
この辺も10年以上前に何度か登ってきた事があるはずなんだけど全然覚えてない。確か森ガールだか山ガールだかが流行り出したくらいの時だったと思う。今や死語だな。

もうバテバテで、ここでしばらく休憩する。INゼリーを一気飲み。

イブネみたいなとこだな。沢も近くに流れててテント泊よさそう。

根の平峠から御在所まで
根の平峠に到着したのは14時過ぎ。コースタイムより約5時間遅れ。
御在所で下山だからとノロノロ歩いてたらこんな時間である。
ちょうどここ根の平峠が御在所方面と雨乞岳方面への分かれ道でもある。
雨乞岳を経由して御在所に下山しようかと考えてたんだけど、時間も時間なので次回のセブンマウンテン縦走にとっておく事にして、御在所へ向かうことに。

こっちの方に来るのは15年ぶりくらいじゃないだろうか。
全然覚えてなくて、人の記憶なんてそんなもんだな。

裏登山道に繋がった。ここから沢沿いを登って御在所へ。
登山道から山上公園に出る登山口に若いカップルが上から登山道を眺めながら、凄いこんなとこから人が登ってきたとはしゃいでいた。
ここまでで水は2リットル飲み干して残り500ml。足りなくなると思ったけど余った。

ロープウェイで下山、バスに乗って駅、電車で帰宅
ちょうどロープウェイ乗り場の近くに出て、自販機で飲み物買ってたら、ロープウェイの最終便の時間が近いとアナウンスがされて、もうそんな時間かとロープウェイにそのまま乗って降りてきた。
下山のロープウェイには若いカップルとファミリーと私が乗っていた。
隣のカップルの男性が女性にこの後どうする?と聞いてて、女性がもう帰らなきゃと返事している。まだ付き合ったばかりなのだろうか、男性はご飯でも行こうかと言ってて、女性が甘え口調で何食べるの〜と言いながら男性の方にくっついて、男性は真顔で姿勢良く座って平然を装ってるけど落ち着かないようで何度も足を組み替えていた。シティーハンターの冴羽獠みたいにモッコリしてるように見えたのは気のせいだろうか。
ロープウェイを降りた自販機でゼリースパーリングがあるのを見つけて迷わず買う。

湯の山温泉駅行きの最終バスがちょうど到着してたので乗車して駅まで。駅にちょうど電車が到着しててそのまま四日市、乗り換えしてあっという間に名古屋まで、期待してた温泉と下山飯もなくそのまま帰宅。
今回の山行の反省点。
藤原岳の山頂から石榑峠までの縦走路で迷いまくってしまったこととヘッドライトの光量不足。それがなかったら体力も温存できてコースタイムより早く石榑峠に到着できそう。
石榑峠から釈迦ヶ岳までのきついアップダウンを夜明けの涼しいうちにはクリアできたら1日でセブンマウンテン縦走できそう。
行動食について今回はカロリーメイトだけだったので、歩きながら少量づつ補給できるものや塩分チャージのようなタブレットは必須。
そのうち次回また挑戦してみようかと思うのでした。