
伊勢神宮から尾鷲三木里まで110kmを走る
朝4時半に快活クラブを出発。薄暗い中ライトを点けて田んぼ道を走る。伊勢神宮内宮の入り口に到着したのは5時前。開場の準備をしているところで、それを待つ参拝客も数名。
伊勢神宮の駐輪場にはサイクルラックがあるのだけど、荷物が多くてサドルを引っ掛けれないので、立てかけることに。

開場とともに入場する。こんな早く伊勢神宮に参拝するのは初めて。今回の旅の安全をお願いして出発する。
ちなみに伊勢路はどうやら江戸時代に栄えた巡礼路らしい。海岸線を歩く伊勢路や大辺路は時間に余裕のある庶民に親しまれた巡礼路らしく、お金のない庶民でも施しを受けながら熊野を目指せたのだとか。

女鬼峠へ
伊勢神宮を出発、市街地から最初に目指したのは旧熊野街道(田丸)、そこから女鬼峠を目指します。伊勢神宮を出発して約1時間で女鬼峠入り口に到着。ここまで走ってきたけど市街地を抜けてからも平坦な道でした。
登山口のように道路沿いに道標と熊野古道の登りがあるので分かり易い。

入り口は舗装されてて走りやすい。
昔の人はお伊勢参りをすませた後、伊勢路のスタート地点である田丸で巡礼衣装に着替え、最初に越える峠が女鬼峠です。



だんだんと登山道になってきました。バイクパッキングしてる感があって楽しい。
サスペンションのあるマウンテンバイクがおすすめかも。

反対側に出ました。しばらくすると宮川に出ます。かつては
とりあえず本日の第一目標は達成。さすがに伊勢路沿いを走るのでどこか一つは峠通らないとと思ってて、それだったら最初の峠だなと思った訳なのです。自転車で走れそうだったので。
川沿いを走り国道42号へ。

海岸線の街 紀伊長島を目指して
ずっと変わりない景色の国道を走ります。店はほとんど見かけません。地図を見ると紀伊長島まで街らしい街はないっぽい。よくある県境を走る国道の山道。だけど自転車を押して登るほどの坂ではないです。なんと降りずに漕ぎ続けれてます。なぜか道標の起点が浜松。
国道を走ってると、熊野古道と書かれたのぼりが立ってて、古道の案内がされてるので分かり易いです。
伊勢路のいいところは国道のほかにJR紀勢線も沿線を走ってるので、いざとなったら電車でエスケープできる、そう思うと気が楽です。

荷坂峠に到着。ここからいよいよ紀伊の国です。傍に古道もありますが、今回は行きません。江戸時代中期、徳川吉宗の時代に紀州藩の街道整備に伴って「紀伊の国」への正式な玄関口とされた歴史があるのだそうです。

海岸線を走り尾鷲市へ
本日の目標達成しました。まだ11時前。正直こんな早く到着するとは思ってなかったのでびっくり。荷坂峠から20分かかってないよ。
本日の計画は女鬼峠を自転車で通過することと海岸線に出ることだったので、ここで目標達成。なんともアバウトな計画ですけど、自分の体力的に自転車で一日どれくらい走れるかとか、道の状況だとかが分からなかったのでこんなアバウトな計画しか立てれなかったのです。

それにしても海が綺麗です。癒されます。
道の駅マンボウと命名するくらい、この周辺は定置網でマンボウが獲れるらしく、昔から食用としての文化があるらしい。私は水族館でし見たことがなくて、食べたことはないので、今回挑戦してみようと思ってました。
ランチは少し時間は早いけど、このタイミングを逃したら食べれないだろうと、ワクワクしながら食堂に向かったら休みでした。外の屋台も休み。残念。
当初は海岸線に出る手前にある山奥のキャンプ場か紀伊長島付近のキャンプ場で野営しようかと思ったけど、時間的に余裕があるので尾鷲まで行くことにしました。ランチも尾鷲で食べることに。尾鷲までは30km、2時間くらいで予定すると昼過ぎでランチのピークは過ぎて店も空いてるだろうと。

ここ三重県は日本屈指のリアス式海岸なので海岸線を自転車で走ると言うよりはほとんど山道。時々見える海の景色は絶景だけど、それ以上に自転車乗りにはキツイ道でもある。峠を越えた海岸の入江に小さな街があって、またそこから峠を越えて次の街を目指す。店はほとんどないです。
尾鷲市に入る手前に石畳で有名な馬越峠は入り口から石畳。THE熊野古道って感じがします。
尾鷲市に到着したのは13時半。
国道や駅周辺に会社や店や家が密集していて商店街もある。街中を自転車で走りながら、グーグルの口コミを見て良さげな店へ向かうもランチタイム終了の看板。
駅から港に向かって繁華街が続く小さい街だけど、おそらくこの三重県の海岸線では一番大きい街なのだろう。
結局、国道沿いに戻ってロードサイドの食堂へ行こうかと自転車を漕ぎ始めたら通り雨。ちょうどイオンが目の前にあったので雨宿りすること30分。

食堂に到着したのは14時過ぎ。尾鷲で水揚げされた魚介類を販売する土産屋に併設された食堂。
セルフ方式で棚に並んだおかずを自分で選んでご飯と味噌汁はよそってもらう。
朝一から100kmを8時間走りっぱなしだったせいなのか、さすがに疲れが。また雨も降ってきて、外のベンチで30分くらい休憩する。
食べて休憩したら体力が復活した。シャリバテだったんだろうか。
気づいたら15時を過ぎてて、そろそろ尾鷲市内のビジネスホテルか民宿の予約をしようかと思い、スマホでアプリを開く。事前に目星をつけてたいくつかの宿泊先、道の駅マンボウで休憩してた時に空室を確認してたから余裕だろうと思ってたら、、、なんと頼りにしてた宿泊先の空いてた部屋が全て予約で埋まっていた。ほんの2時間前まで空室だったのに。。。
近くにキャンプ場があったのでホームページを見ると事前予約が必要だとかで、電話してみるも、、、応答なし。
どうしようかなと考えながら、まだ15時で日没まで4時間近くある。無料でキャンプできるビーチが隣町の三木里にあるのを見つける。隣町までは約20kmで日没前までには余裕で間に合う。ビーチを管理する尾鷲市のホームページを見ると予約も不要と記載。グーグルの口コミも高評価でそれだったら次の街まで行くかと自転車を漕ぎ始める。

三木里海岸へ
尾鷲市から国道42号をしばらく走ると国道311号と分岐。国道42号は山沿いを走り熊野市方面へ、国道311号は海岸線に沿って三木里へ。国道311号の入り口はいきなり峠道で降りて自転車押して登る。熊出没注意の看板を横目にヒヤヒヤしながら進む。
さっきまでいた尾鷲の街が小さく見える。
峠の山道を登ったり降ったりしながら、三木里のビーチが見えたのは17時過ぎだった。
坂道を一気に降りアドレナリン全開で三木里の街へ。ほんとに小さい町でコンビニもない場所だった。自販機がビーチ沿いにあったので水を買う。
ビーチへ到着すると、駐車場のところに車中泊禁止の札が貼られててカラーコーンが立ってて、様子がおかしい。駐車場も事前に予約が必要だと書いてある注意書きを見つける。キャンプできるような雰囲気じゃないのだ。
グーグルの口コミに書いてある感じと全然違うので、どうしようかなと悩みながら夕暮れの海岸線を自転車で走る。
ちょうど向かいから地元の方らしき70代くらいの女性が歩いてきて聞いてみることに。
私「こんにちは。このあたりでキャンプできると聞いたのですが、ご存知ですか?」
地元の女性「今はキャンプできなくなったよ。」
私「そうなんですね、、、、ありがとうございます。」
久しぶりに絶望的な気分になる。聞かずにそのままテント張って、翌日もし言われたら謝れば済む話だったものの、聞いてしまったら泊まるわけにもいかず。。。。
朝の5時前から110km自転車を漕いだ疲れも相まってなのか、40歳過ぎて、泊まる場所がなくて困っている自分が虚しくなって、、、、ほんとに涙が出そうになる。
とりあえず海岸から駅の方に行こうかと自転車を押して道に出たら民宿がある。看板に書いてある電話番号にダメもとで電話してみることに。
女性の方が電話にでられて、部屋が空いてるとのことで素泊まりだったらできるのだとか。値段も4500円とリーズナブルだったのですぐに決めました。
助かった〜。。。

海岸沿いにある民宿にお世話になることに。
自転車は車庫に置いていいとのことで、隅に置かせていただくことに。
さすがに平日でシーズンオフの海岸に自転車で中年のおっさんがいきなり夕方素泊まりで現れるなんて恥ずかしくて、宿の女将さんに頭垂れっぱなしだった。
書類手続きをして、宿泊代を現金で支払ってから部屋へ。20分後にはお風呂の湯が沸くので入れると。

喫煙可能だけど部屋はタバコ臭くなくて嬉しい、そして布団で寝れる。
荷物を置いて、浴衣に着替えてお風呂に。
お風呂から戻ると、外は大雨、朝まで降り続いた。
あまりにも疲れてたせいなのか20時過ぎには寝てしまっていた。手元にあった食料が羊羹とインスタントの味噌汁しかないのでどうしようかと思ってたから、ある意味で好都合だった。
テントで泊まってたらきっと浸水して寝れなかっただろう。
