【アウトドアツーリング】名古屋から北海道 12日間 ③日目 オロロンラインで日本最北端へ

【アウトドアツーリング】名古屋から北海道 12日間 ③日目 オロロンラインで日本最北端へ

日本海オロロンラインで稚内まで

朝7時過ぎに目が覚めた。トイレに行って、顔を洗って歯を磨いて目を覚ます。ドリンクバーのコーヒーを飲みながらガソリンスタンドがないかGoogleマップで探してたら今いる通り沿いにある。近くにマクドナルドもあるので朝マックする事に。

忘れ物がないか確認して8時前に店を出る。

ガソリンスタンドでガソリンを入れて空気圧の確認。

この日は移動がハードなので朝飯はしっかり食べたかった。

マクドナルドに入ると平日朝8時で札幌郊外のせいか人が少ない。自分を合わせて4人。自分以外の3人はマックブックを開いて作業しているフリーランスのノマドワーカーっぽい。

朝マックを食べながら予定を確認する。この日は札幌から稚内市のノシャップ岬まで約300kmの旅。ナビだと時間にして5時間ちょっとだけど、寄り道とか休憩とか考えて1時間は余分に見とくのがよさそう。

距離的には名古屋から横浜くらいの距離になる。そう考えると結構しんどい。

宿泊地は稚内市内の丘の上に無料のキャンプ場があるみたいなので、そこにテントを張る予定だ。

9時前に出発する。

走ってるとだんだん田舎道になる。ちょうど隣に並んだバイクが名古屋ナンバーだった。行き先は同じオロロンラインっぽい。石狩川を渡るといよいよ日本海オロロンライン。

海沿いの道は延々と続く。崖沿いだったり山を越えたり峠を越えたり、街に入り、また延々と崖沿い、山越え、峠越えを繰り返して街に入る。街までの距離が長くてその間に何もない。

そして信号がない。ナビの予定時間を見ると1kmを1分で走ることになっている。

すれ違う車やバイクは他県ナンバー。すれ違うバイカーは手をあげて挨拶する。

最初の1時間は開放感でテンション上がるけど、だんだん腰が痛くなる、手も痺れるで、腰を伸ばしたり、手を伸ばしたりしながら走ることとなる。

しばらく走るとそこそこ高い山が目の前に。暑寒別岳っぽい。旅に行く前に登れそうな山がないか調べてて気になった山だった。

この山を通り過ぎてしばらく走ると留萌市内に入る。札幌と稚内の中間くらいで、体力的にも時間的にも余裕をもってこの辺でキャンプするのが無難っぽいと後から思った。

ちょうど昼前だったのでセブンイレブンに寄ってパンと飲み物を買って店の前で食べる。私と同じようにバイクを停めて店の前で食事するライダーが二人いる。

留萌からしばらく走ったら海沿いに道の駅がある。天気もいいのでバイクを停めて海を見に行く。

江戸時代に北海道を探検した、北海道の名付け親、松浦式四郎さんの銅像。この方は三重の松坂出身なんだとか。同じ東海地方なので親近感が湧く。

時間は12時をまわったところ、ランチタイムで道の駅のレストランは賑わっていた。この辺りはニシン漁が有名のようで、知ってたらコンビニで昼飯食べずに、ここでニシンそば食べたのに、ちょっと残念。

思い描いた北海道の景色

同じような道を2時間くらい走っただろうか。海の上に浮かぶ山が見えた。利尻昆布で有名な利尻島。

この辺りまで来ると少し肌寒くレインジャケットを着る。

海沿いが草原になってて看板にサロベツ原野と書かれていた。日本一の高層湿原だとか。めちゃくちゃ広大な湿原が沿岸に広がる。自分の思い描いてた北海道はこれだ。

走ってたら路肩にヴィンテージのバンが一台停まっていて、こんなとこで何やってんだろって思ったら私の地元のナンバーだった。ご当地ナンバーで地元以外で見るのも珍しいのに、まさか日本の果てのこんなとこで見るとは。

走ってると、ヘルメットと身体に虫が当たる。そのほとんどはトンボで、バイクから降りたときにジャケットに付着したトンボを何度も取りはらった。

ずっと何十キロとまっすぐな道が続くためなのか、真夏でアスファルトが熱くなった時と同じように遠く道の上の景色が水たまりのようにボヤけて見える。

目の前を鹿の群れが走っていく光景はフォトジェニックでしょうがない。

駅前は人も車も多くて想像より街だった

ようやく建物が道路沿いにチラホラと見え、稚内市の看板があった。普通に民家の前や道路の歩道を鹿が歩いていた。近づいても逃げることもない。山奥の集落とか車で通ったときに見ることはあっても、すぐ逃げていくし、こんな沿岸で車の通りが多い道を堂々と歩いてる光景は奈良公園くらいしか見たことないんで少し驚いた。人慣れしてそう。

ノシャップ岬に到着したのは15時過ぎだ。とりあえず寒い。観光客とライダーで賑わってて、目印のイルカの時計を写真に収めておいた。

ノシャップ岬と利尻島。太陽の位置的に夕陽は利尻島に沈むっぽい。多分夕陽の時間目当てに来る人多いんだろうな。

のんびりしてたら日が暮れてしまうので稚内市街地へ。駅前やフェリー乗り場周辺はホテルやお店が並んでて人も歩いてて、車も多くて意外だった。

この日宿泊予定の稚内森林公園キャンプ場は市街地の丘の上にある。ちょうど16時ごろに到着すると、駐車場に車とバイクが合わせて10台くらい停まってて、テントも10張りくらいたってて安心する。さすがにここに一人は怖い。

キャンプ場から市内を一望できる。トイレは清潔、ゴミ捨て場、炊事場もある。これで無料だからありがたい限りである。

キャンプ場を鹿が歩き回っている。

深夜から明け方に小雨が降る予報だったので、木陰を探してテントを張ることにした。とりあえず木が雨よけのタープ代わりをしてくれることを祈る。

結局17時過ぎまで準備に時間を要した。街に降りてスーパーで惣菜とおにぎりを買う。250mlの小さな白のボトルワインを買っておいた。

キャンプ場に戻るとテントが増えていた。隣から聞きなれない外国語。ヨーロッパ系の人っぽいけど一体どこの言葉だろうか。夕暮れを満喫しながら食事をする。食べ終わる頃には日も暮れて真っ暗。日本最北の地なだけあって寒い。札幌でも肌寒いと思ったけどここは全然違うな。テントに入って寝袋にくるまる。

しばらくするとメリメリと音が鳴る。音とともに下に引いてたテントマットの上の部分が膨らんできた。最初これは実は枕になるタイプのマットでいままでちゃんと空気を入れてなかったんだと思って、得した気分になったけど、、、少し考えて、、、、そんなはずないよな。このマットは昨年オークションに出品されてた中古品を安く落とせてラッキーな買い物だなんて浮かれてた、家で何度か試しに使ったくらい。今回外で使うの初めてだった。

夜の暗いテントの中でスマホでググって調べたら、どうやら内部剥離。よくあることらしい。メリメリと膨らみが広がって、これじゃ寝れないので、空気を7分目にして上の部分が膨らまないようにして寝る事に。

まるで煎餅布団だ。救いなのはマットの中にクッションが入ってて何とか底冷えは防げそうな事だ(ちょっと冷たい)。

まさかこんな事になるとは、この先、大丈夫だろうか。

移動距離 313km 移動時間 5時間34分