【登山】活火山 雌阿寒岳 野中温泉コース インバウンドは登山もなんだ

【登山】活火山 雌阿寒岳 野中温泉コース インバウンドは登山もなんだ

雌阿寒温泉登山口から頂上往復

阿寒湖の近くにある日本100名山、雌阿寒岳へ雌阿寒(野中)温泉登山口から登りました。

観光地の阿寒湖温泉街から雌阿寒(野中)温泉登山口まで車で20分、温泉街に宿をとって登山する人が多いと思います。

もちろん登山口である雌阿寒(野中)温泉に宿泊施設はありますが山奥。周辺にお店などあるはずもなく、日用品や食料は阿寒岳温泉街にあるコンビニで買い出しが必要。さらに数キロ先にオントネー湖という美しい湖があって、湖畔にキャンプ場もあるみたいだけ携帯の電波も入らない山奥らしい。

私は阿寒湖の温泉街近くの阿寒湖畔キャンプ場に前泊しました。

前日の羅臼岳登山で剥がれた靴のソールを補修するため温泉街にあるお店を探し歩きましたが、日用品を販売してる店はコンビニしかないので、セイコーマートで瞬間接着剤を購入。夕暮れ人気のないキャンプ場のテーブルの上で補修。

とりあえず軽登山だったら何とか持ちこたえてくれそう。

8時から登山をスタートするので、キャンプ場を7時半にチェックアウトして登山口に向かいました。

駐車場は雌阿寒温泉に公共駐車場あり。トイレもあり。

なんと!?天然記念物のクマゲラに遭遇

予定どおり8時前に駐車場に到着。連休明けの平日だから登る人少ないかなって思ったら、ちょうど私と一緒に何台か車が駐車場に停まって、車のトランクを開けて荷物を取り出して準備をしている。結局私が出発する頃、駐車場には10台以上停まってた。さすが人気の100名山。

登山口から15分くらい樹林帯を登ってると、ガサガサと音が鳴り、少しビビる。もしや、、、と音の方を見ると黒くて大きい鳥が木に停まっている。カラスか、、、??と思ったら頭が赤い。

なんと!?クマならぬクマゲラ!!まさかこんな所で天然記念物に会えるとは、テンション上がる。幸先良さそう。コツコツ一生懸命に木を突いてました。

登山道は整備されてて登りやすい。

1時間くらい登ったら樹林帯を抜けた。ここまで登山者とすれ違ったのは5人。この時間はまだ少ないのかな。登りは私の後ろに夫婦がいるだけ。

ずっと先まで山と森が続く。

頂上が神々しい。

オントネー湖が見える。

1000mを超えるとハイマツが生い茂る、森林限界。

こっちはまだ紅葉していないみたい。陽も出て風もなくて暑くてtシャツ。

やはり活火山は基本この絵だよな。黄色の土に岩が転がっている。違う惑星に来た気分になる。

いよいよ頂上が近くなってきた。クレーターになった縁を歩く。あの濁った水たまりは赤沼と言うらしい。火山活動してます。

ここの山頂広くてのんびりできるね

頂上に到着したのは、ちょうど10時だったので2時間の登りだった。先客で欧米人らしきカップルと60歳過ぎくらいの男性二人が食事していた。

ここ雌阿寒岳の山頂は平地が広くて眺めも良いので、今日のように晴れた日で風もなくて暖かい日は最高である。風がある日は隠れる場所がないので大変そうだけど。

と言うわけで昨晩セイコーマートで買っておいた焼きそばパンとおにぎりを食べる。

しばらくするとまた欧米人の3人グループが登ってきた。北海道の山は欧米の観光客に人気なんだろうか。

頂上から剣ヶ峰に少し歩くと青い水たまりの青沼。濁ってなくてコバルトブルーが美しい。水たまりが風でなびくのがまた美しい。

30分くらい頂上で休憩してただろうか。気づいたら山頂に人が増えて、10人以上の登山者で賑わっていた。

インバウンドは観光地だけじゃないんだね

この後は登山口の温泉に行きたいのでそそくさと下山を開始する。

続々と登ってくる登山者とすれ違う。多分この時間がピークなのだろうか。10分くらいの降りで20人以上とすれ違った。そのうち欧米人が半数だった。

しばらく降ってたら羅臼岳の登山口で一緒だった欧米人グループ4人が向かいから歩いてきて、お互いに驚いた。先頭を歩いてた金髪の女性に英語でまたこんなとこで会うなんてびっくり、また会えて嬉しいよと言ったら、こちらこそまたお会いできて嬉しいわとの返事。金髪の女性がグループの仲間に英語で彼も私たちと同じようにこの辺りの山を周回してるのかしらと話してるのが聞こえてきたので、どうやら登山で来てるっぽい。相変わらず一人遅れて一番後ろを歩くグループで唯一日本語を喋る浅黒な小太りの男性とちょうど目が合ったから、日本語で羅臼岳ではどうも!と挨拶したら、辛そうな顔で、そうそうと誠意一杯の返事が返ってきた。

続々と登ってくる人とすれ違い様に挨拶しながら降って行く。

一人通るのがやっとの狭い道に差し掛かり、登ってきた50歳過ぎくらいの夫婦を手前で待ちながら、こんにちは!と挨拶したら、男性から、こんにちは!の後に英語で台湾から来ましたと返事があった。多分私に日本人だと思われてると感じたからだろうか。すぐ私も英語でようこそ日本へと返事をして、いつか本かネットで台湾の山が紹介されてたのを思い出して、そうそう台湾は標高の高い山がいくつかあるから行ってみたいなと言ったら、男性の方が、あぁ〜知ってるんだって顔をして、3000m越えの山が沢山あるよと。台湾の山に登ったことあるの?と聞かれたけど、登山するような山には行ってないので、台北の街だけだから次回行ってみると返事しておいた。ぜひ行ってみてくださいと返事があった。そちらも日本の旅を楽しんでね返事しておいた。

やはり北海道の山は世界のハイカーに人気なのだろうか。

と言うわけで、降っていくと続々と欧米人家族連れ、夫婦とすれ違う。

下山したのは12時前。駐車場は満車になっていた。

ちょうどこの時間は登ってる人が多くて、満車の駐車場にほとんど人がいない。野中温泉の露天も貸切状態。これ、男子の露天は外から丸見えだけど誰もいないから気にしなくていい。源泉掛け流しで熱めのお湯はヌルヌルで温泉上がりは肌がツルツル。

行動時間 3時間51分 距離 5.8km 累積 799m/800m