【日帰り登山】南アルプス 仙丈ヶ岳 北沢峠登山口

【日帰り登山】南アルプス 仙丈ヶ岳 北沢峠登山口

雄大なカールは見応えあり

南アルプスの女王と呼ばれる仙丈ヶ岳に日帰り登山しました。

最近運動不足で登山サボり気味のアルプス初心者でも、息を切らしながらも登ることができました。

登山口の北沢峠から往復6時間程度の山旅は天気に恵まれ、最高の稜線歩きと雄大なカールは見応えあり。

南アルプス林道バスの出発点、仙流荘へ

まずは長野県伊那市の山奥にある仙流荘へ向かいます。

仙流荘から南アルプス林道バスに乗って、登山口の北沢峠へ向かいます。

シーズン中は仙流荘から北沢峠間を林道バスが往復しています。

登山口まではマイカー規制のため、自家用車はバス停の横にある駐車場に停めることになります。

自動券売機でバスチケットを購入。仙流荘から北沢峠の往復チケット2300円に手荷物料金440円で購入しました。

ここで登山届けを提出できました。

快晴のためなのか、平日ですが始発のバスを待つ列ができてました。

平日始発は8時5分(休日は5時半から運行されてるようです。)

この日の始発バスは3台に分かれて乗車しました。

北沢峠までは約1時間。

細い峠道を登ります。高度感があってスリルを感じます。

バスは途中で止まって、山の情報や地層について運転手さんが説明してくれました。

地質学的に重要な断層をバスの窓越しに眺めながら、進んで行きました。

夏でも北沢峠は涼しい

9時に到着。

バスを降りるとひんやりする。

それもそのはず、北沢峠は標高2032mだそうです。

バス停の横にはクリンソウが咲き、撮影スポットになっていた。

少し歩くと山小屋やキャンプ場もあるので、1泊して2座(仙丈ヶ岳、甲斐駒ヶ岳)登る方もいるそうです。

日帰り登山なので、まず最初に確認するのはバスの最終時刻。

北沢峠から仙流荘への最終便は16時だそうです。

樹林帯の急登

バス停のすぐ目の前に登山口がありました。

整備された登山道ですが、いきなり急な登りは、運動不足にはきつい。

涼しいのが救い。

鳥の鳴き声と熊鈴の音が心地よい。

単調な登山道を2時間くらい登っただろうか。

振り返ると樹林帯の間から甲斐駒ヶ岳が見える。

そろそろ森林限界に近づいたようだ。

しばらく登ると、樹林帯を抜けて、景色が変わる。

ハイマツが生い茂った登山道、小仙丈尾根に出た。

頂上までの稜線歩き

歩いているだけで最高に気持ちがいい。氷河が侵食してできたカールと南アルプスの山々を見ながら稜線歩きはこの登山のハイライトだ。

小仙丈ヶ岳を越えて、岩場の登り降りを繰り返しながら、頂上がまでの稜線を歩き続ける。

すぐ横を何かが冴え切る音がする。空を見ると高速で鳥が飛んでいる。燕だ。こんな標高の高い場所をビュンビュン飛び回っている。

ハイマツの陰でガサガサ音が。茶色いふさふさした鳥が。雷鳥だと思って得した気分になったが、ほしカラスだった。

頂上でランチ

頂上に到着したのは13時過ぎ。予定通り。

広くない頂上は、既に10人ほどが休憩中。ドローン撮影されている方も。

持参したおにぎりとパンを食べながら、目の前の絶景を堪能する。

2リットル持ってきた水も半分近く減っていた。

頂上を少し降ったところに仙丈ヶ岳小屋があった。

ここで休憩されている方も多くいた。

ベンチや広々としたデッキがあり、景色を眺めながら休憩できる。

藪沢小屋ルートで下山

仙丈ヶ岳小屋を少し降りたところに、雪渓が解けて小さな沢が流れていて濾過装置が取り付けられ飲むことが可能である。

藪沢小屋ルートから登ってきた初老の夫婦の男性がこれみよがしにガブガブ飲んでいる。

自分もその後に続いて飲む。めちゃくちゃ冷たくて、あまりに美味しいので止まらなくなり、何度もガブガブ飲む。

暑い時期の登山だからそうさせるのか、単純に美味いのか、多分両方だと言える。

水場を降りると、分岐に差し掛かる。

右に登り返すと小仙丈尾根に戻り、そのまま降りると藪沢小屋ルート。

帰り道は藪沢小屋ルートで下山することにした。

しばらく降っていくと樹林帯に入り、沢沿いに出た。

雪渓が残った沢沿いの登山道

日当たりが悪いせいか雪渓がまだまだ残っていた。

左手の沢側は崖になっていて、雪渓がある場所は緊張した。

チェーンスパイクを履くまでではないが、万が一滑ったら沢に落ちて大怪我しそうだ。

30分くらい降っていくと藪沢小屋に到着した。

閉まっていて誰もいなかった。

更に沢沿いを30分降っていくと馬の背ヒュッテがあった。

ここも同じく閉まっていた。

30分くらい降ると登りの登山道に合流した。

下山したのは15時過ぎだった。

ちょうどバス停にバスが到着したところだった。

登山の余韻に浸りながら満員のバスに揺られ、次回登る予定の甲斐駒ヶ岳を窓から眺めながら下界へ。