【テント泊登山】南アルプス 甲斐駒ヶ岳 長衛小屋テント泊登山

【テント泊登山】南アルプス 甲斐駒ヶ岳 長衛小屋テント泊登山

テント場が近い北沢峠から登る

今回は北沢峠から歩いて10分の長衛小屋のテント場に前泊して甲斐駒ヶ岳に登山しました。前回の鳳凰三山でテント泊装備持って縦走は正直しんどかった、今回は少し余裕のある山行にしよう思って予定を組む。このパターンだと一緒に仙丈ヶ岳を登る人が多いのですが仙丈ヶ岳は昨年登ったので今回は甲斐駒ヶ岳だけ。予定として仙流荘発、南アルプス林道バスの最終便14時20分に乗って北沢峠。最終便だから朝早く家を出発しなくていいので気が楽。北沢峠から歩いて10分の長衛小屋でテント泊。早朝に甲斐駒ヶ岳に登山開始。昼過ぎにテント場に戻ってテントを撤収して下山の予定。随分と余裕がある山行になるはずと心踊らせながら仙流荘に向かう。

突然の雨もパックライナーに救われる

心踊るはずだったけど、仙流荘の5キロ手前くらいから雷。近づくにつれて雷の音が近くなり、1キロ手前で大雨。駐車場に到着したものの第一駐車場は満車。おいおい平日だよと思いながら第二駐車場も半分近く埋まってて、バス乗り場から少し離れた場所に停める。

駐車料金は5日間までは1000円。

到着したのはバスの最終便の時間ちょい前。急いで荷物をまとめて屋根のあるバス乗り場まで走る。大雨だったけどAmazonの極厚のポリ袋をパックライナーにしているおかげで、駐車場からバス停まで少し距離があったけど荷物が濡れる心配はしなくてよかった。

北沢峠行きの最終便のバスを待つ間、やっぱり帰ろうかと葛藤しながら天気予報と睨めっこ。北沢峠から仙流荘行きバスの最終便が16時なので、とりあえず行ってみて、北沢峠に到着した時点で雨だったら、16時の最終便で仙流荘に戻ろうと決める。

バスに乗って峠道を登っていく。10分くらい走ったところで雨が止む。しばらく走ると地面すら濡れていない。上の方は降ってないようで安心する。北沢峠に到着して、バスを降りるとひんやり。雨で濡れた服を着てて少し肌寒い、テント場に向かって歩く。

南アルプスの天然水飲み放題

林道をしばらく歩いた沢沿いに降りたところにテントがたくさん張られていた。テント場は小屋の近くと、一段降りた沢沿いにある。受付で用紙に住所、氏名、連絡先を記入して幕営料1000円を払う。

長衛小屋ホームページ

小屋の入り口の自販機で缶ビールが500円で売っている。そして嬉しいことにトイレ前の手洗い場で食器をゆすぐことができる。

更に水場からは天然水が24時間垂れ流し。南アルプスの天然水飲み放題。

テント場は満員、そりゃあ駐車場も満車だったんだからそうなるよなと思いながら空いたスペースを探しながら歩く。一段降りた沢の近くにスペースを見つけて重たい荷物を下ろす。下界は雨でもこっちは晴れてたようで地面も濡れてない。早速テント設営して、濡れた衣類と靴を大きな岩の上で干す。服の着替えはあるけど、靴の替えはサンダルしかないので明日の登山までに乾いてくれるのを祈るしかない。

今回のテント場は地面が石なのでペグをいちいち打つ必要がなくて助かる。大きい石を見つけてガイラインロープに括りつけるだけでいい。

3年前に買ってほとんど使ってなかったcascade wildのテーブルがここで出番となった。名前忘れたけど最近はプラスチックのコンパクトなテーブルを使ってる人を見かけることが多くて、このテーブルはブームが去った感じもある。そもそも自分はここ数年デイハイクしかしてなくて、荷物軽量、クッカー持たず、山飯はコンビニおにぎり、パン、スナック、水、急いで頂上に登って降りる、山での時間を楽しむ事もなく、楽しみは下山後。こうゆう時間が楽しいのすっかり忘れてた。

テーブルの上に無造作に置いたウィルドゥーの折り畳みのシリコンのマグカップがやけにフォトジェニックに感じて写真に撮った。

ここ数年、バックパックの背面パッドの役割しか果たさず、マットとしての役割をすっかり忘れていたOMMのDUOマット。マットとして使ってみたらやっぱ良い。考えたらこれ普通に買うと高いよな。

完全にリラックスモードで自販機で買ったビールと行動食のナッツをつまみに飲む。そしていつものマルタイ棒ラーメンにふえるワカメをドバッと入れて食べる。

19時前に寝袋に入って就寝。

結局靴は乾かず、履いて乾かす作戦に

途中何度も目を覚ましながら、気づいたら朝の4時。山の朝は早くテントを片付け始める人も。寝袋でウダウダしながら5時ごろに起きて準備を始める。とりあえず朝からガッツリ動くのでラーメンを食べてコーヒーを飲む。

結局出発は予定より1時間遅れて6時。沢沿いの樹林帯を30分くらい歩いたら仙水小屋。靴は乾かず湿ったままだったので、どうせ濡れるなら靴下もまだ乾ききってないのを履くことに。それだったら汗で濡れるからと、まだ湿っているtシャツを着る。これは正解だった。歩き出して30分でtシャツは汗まみれに、靴下も汗まみれ。靴は山頂くらいの時は乾いてたんではないだろうか。

しばらく沢沿いを登ってくと岩場に。奥に甲斐駒ヶ岳が見える。

岩場を過ぎると再び樹林帯。30分くらい登っただろうか、仙水峠へ到着。

絶景を見ながらハイクアップ

仙水峠を過ぎたあたりから景色が開ける。先月登った地蔵が岳のオベリスクが見える。目の前の景色が凄くて登ってて飽きない。

ここから見る仙丈ヶ岳は頂上近くがクレーターのようになっててカールなのが見える。中央アルプスや御嶽山、北アルプス。1時間近く絶景を眺めながらひたすらハイクアップ。今回の山行で一番のハイライト。

岩場の登り降りの繰り返し

駒津峰に到着は8時半。ここから山頂までは1時間半と標識に書いてある。近そうに見えて意外と遠い。一旦降ってから再び登り返すようだ。

遠くから見ると険しく見えた道も、近くに来ると意外と普通の登山道だから不思議。

山頂直下は直登か巻道。直登は破線ルートなので、巻道で登る事に。高所恐怖症なのもので選べるなら安全な方に。

頂上が近づくとビーチのような砂浜。遠くから白く見える甲斐駒ヶ岳の山頂はこうなってるのだと納得。

登ってると分かんないけど、意外と斜度がある。

意外と良かった摩利支天

駒津峰の案内板の通り1時間半で山頂に到着。時刻は10時過ぎで日差しが強い。山頂を少しウロウロしながら休憩。黒戸尾根から登ってくる人もちらほら。鋸岳への案内板がある。ここから行けるのだろう。

なんだか写真で見たのと違うなと思いながら、時間があるので、予定してなかった摩利支天へ行ってみる。

そうそう写真で見た山頂はここだったみたい。槍と剣が刺さってて格好いい。フォトジェニックだな。

山頂に比べて人も少なくて静かでいい所。

稜線歩きが気持ちいい

駒津峰まで戻って、分岐で登りとは違う双児山を経由して下山することに。駒津峰からしばらく稜線歩き。やっとアルプス来たって感じがして気持ちいい。振り返ると甲斐駒ヶ岳は雲の中。双児山を過ぎると、樹林帯の降りが続く。1時間半くらい降って北沢峠のバス停の前に出る。ここに出るんだと拍子抜けする。

テント場に戻ったのは14時過ぎだった。慌ててテントを撤収。南アルプスの天然水をボトルに汲んで、荷物を担いでバス停へ。結局バスに乗ったの最終便の1本前。

予定ではもう少し早く下山する予定だったんだけど、出発が1時間遅れたのと、摩利支天に寄ったから少しズレたな。このくらいは許容範囲でしょう。

バスに乗ってしばらくすると雨が降り始める。バス停に到着する頃には大雨。昨日と全く一緒じゃんかと思いながらも虹を見つけて少し気分が和む。結局30分くらい待ったら雨が止んでくれたので帰ることに。