【アウトドアツーリング】名古屋から北海道 12日間 ⑩日目 大間から奥州まで大移動

【アウトドアツーリング】名古屋から北海道 12日間 ⑩日目 大間から奥州まで大移動

ついに北海道と別れ、フェリーで大間へ

朝9時発のフェリーに乗るために7時半にネットカフェを出発する。

フェリーで大間に渡ってからの予定を正直決めかねていた。

天気予報では関東地方が明日、明後日と雨予報なので、関東地方は通らず北陸から長野、岐阜を経由して名古屋に戻ることは決めている。北陸までをどうしようかが問題で、秋田を通るのか、それとも岩手を通るかを決めかねていた。

秋田を通るのなら白神山地へ、岩手を通るなら平泉へ、なんとなく計画はしていた。

白神山地に行くんだったら100名山の岩木山に登りたいなと思っていた。もう一山登りたい気分だった。

津軽海峡フェリーホームページ

函館フェリーターミナルに到着して乗船チケットを購入する。スタンダード席、バイク込み、3990円。

フェリーの出港までまだ1時間近くあるので近くのセブンイレブンでパンと飲み物を買って店の前で食べる。北海道に来てから朝のコンビニで野菜ジュースを飲むことが日課になった。

乗船するフェリー近くにバイクを停めて待つ。大型、中型、小型バイクが10台並んでフェリーの出港を待っている。年齢もバラバラで20代から60代まで。残念なことに性別は男子だけであった。

いよいよ出港でフェリーに乗り込む。今回は乗船時間が1時間半と短いのでバッグは括り付けたままで貴重品だけ持って船内へ。

多目的スペース。ここで雑魚寝しながら到着を待つ。

だんだん遠くなる函館の街。またね北海道。また近いうちに。

地獄の山道ロングツーリングで盛岡へ

大間で降りたら、しばらく海沿いを走る。あいにく沿岸は小雨がぱらつき、霧が少し出ていて運転しずらい。恐山を東の太平洋側から迂回してむつ市に向かう。

海沿いの漁村の景色はどこも一緒だよなと思う。

3〜40分走っただろうか、むつ市内に。時間は12時くらい。このまま陸奥湾沿いを青森市内まで行こうかと野辺地町から4号線を青森市に向かって20分くらい走ってたら雨が降ってきて、道沿いにあったファミリーマートに避難する。

まだ昼ご飯を食べてなかったので、ここでカップヌードルとおにぎりを買って食べることに。若い女性店員さんの津軽弁がすごくてびっくり。北海道は訛りがちょっとあるかなくらいだったけどと、青森は分かりやすかった。

しばらくして雨が止んだが、天気予報だと岩木山のある弘前の方は雨っぽい。岩木山近くのキャンプ場でテント張ろうかと思ったけど、、、キツイな。

昼飯食いながら、やっぱり南に降りて岩手に向かうことにした。野辺地まで来た道を戻って、4号線を盛岡に向かって走っていく。多分盛岡に到着する頃には日が暮れそうだな。ギリギリ明るいうちに到着すればいいけど。

山奥をひたすら走る。北海道もずっと山を走ってたけど、結局本州に戻っても山を走る。そして本日も昨日の移動と同じくらいハード。

しばらく走ってると道路の電光掲示板にクマ出没警戒情報発令中と表示されている。

こんなの初めて見た。

大丈夫かな、、、と思いながら走ってると、リアカーを押す欧米人の旅人が向かいから歩いてるのが見えて、バイクに乗ってる俺はなんの心配をしてるんだって気になる。

一体どれくらい走っただろうか。野を越え、山を越えとは本当にこのことだ。

途中でガソリンが無くなりかけて焦るが何とかギリギリ間に合った。

ガソリンスタンドのお兄さんに、盛岡までまだまだですよね?と聞いてみる。すると、ここから30分くらい峠を越えたら岩手県に入るので、そこから1時間くらいだと。

まだまだだな。

気づいたら田舎道を線路と並行して走っている。南部町と標識が出て、南部鉄器の南部町か、それだったら岩手県かなって思ったら青森だった。

気づいたら岩手県に入っていた。走ってるうちに、目の前に大きな山が見える。結構でかいぞ。多分岩手山だなと思って地図を確認したら岩手山だった。

山道から抜けてしばらく走ってたら車線が増えて道が綺麗になる。盛岡市に入ると同時に雨が降ってきて、iPhoneの画面にコネクターに水が付着していると表示された。こんな表示がされるんだと感心する。雲の隙間からは西陽がさしてて通り雨だろうなという感じだったので、そのまま走り続ける。

市街地が近くなると雨は止んだ。

それにしても盛岡は予想以上に街でびっくりする。中心街をバイクで走りながら停めれる場所ないかなと思ったけど、見つからない。アパレル、雑貨、飲屋街、路地裏にピンク街と少しバイクで走っただけだがコンパクトに凝縮されたいい街だった。観光地が近くにあるためか観光客っぽい人も多い。

京都で言う鴨川みたいな川が街中を流れてて堤防沿いを市民ランナーが走ってる光景をみると住みやすい街なんだろなといった印象。ニューヨークタイムズかなんかで住みたい街みたいなので盛岡が入ってたのを思い出した。

とりあえず今日の宿泊地をどうするかという問題がある。結局バイクだと停める場所が見つからないのだ。時間は19時前、一番車も人も多い時間帯に細い路地を走り回って停める場所を探したくもない。どうしようとスマホで、もうこの旅で定番の快活クラブを探すと奥州にあった。明日は平泉を観光する予定なので、ここから1時間30分走った奥州まで今日頑張って行くことができれば、明日の移動が楽になる。

夜道で心配だったけど、奥州まで山道はほとんどなくてバイパス沿いに店も多くて道も明るいので安心して走ることができてよかった。花巻市も通ったけど思いのほか大きい街だった。

結局は郊外の快活クラブが寝床に

20時過ぎに到着して、とりあえず店の前にバイクを停めて、晩飯を求めて歩く。ちょうど通りにいくつか飲食店がある。道を挟んで向かいにはま寿司があるけど、さすがに3日連続はやばいよなと思ってやめといた。近くにかつやがあったので晩御飯はカツ丼にすることに。こりゃあ、また太るな。帰ったらしばらく走り込みになりそうだと自分に言い聞かす。

食べ終わると、この旅定番のフルフラットシートに荷物を置く。

快活民になってしまった。

だって楽だもん。ほんと。出会いとかないけど。

結局白神山地には行けなかったので岩木山にも行けず。どうしても、もう一山登りたくてしょうがないので平泉の近くにないか調べてたら、栗駒山という人気の山があることを知る。ここから1時間で行けて、しかも往復2時間くらいで行けるコースがある。それくらいだったら剥がれてボンドでくっつけたソールの心配もしなくて良さそうだ。さらに調べたら登山口までの道が紅葉シーズンで明日の17時から規制されるらしい。グッドタイミングだった。朝活登山、昼前から平泉観光とランチ、昼過ぎには移動。

充実した1日に明日はなりそうだ。

移動距離 334km 移動時間 7時間