日本海沿岸から北アルプス、中央アルプスの山間をツーリング
荷物をまとめて出発の準備ができたのは10時過ぎだった。
このまま名古屋まで帰ることになるので、距離にして約500km、10時間超えの移動と、恐ろしいことになっている。
最終日は今回の旅で一番長い時間、長い距離を走る。
新発田市を出発してから、北陸ではお馴染み8号線を富山方面に走る。新潟、三条を経由して日本海の沿岸をしばらく走る。
この旅は、沿岸と山間の峠道しか走っていない。よくよく日本地図を見たら8割くらい山だから、それが普通なのかもしれない。
信号が少ないので、北海道をまだ旅してる感覚になる。
ちょうど昼過ぎに上越市内に入る。
この先、糸魚川から白馬、大町、安曇野を通って、松本市内の19号に行く予定なので、大きい街はしばらくなさそうなので、この辺りで昼飯を食べることに。
どうしようか考えながら走ってたら通り雨。ちょうどすき家が道沿いにあったのでここに決める。
このパターン北海道でもあったよな。
糸魚川まで1時間は日本海沿岸を走ることとなる。
30分くらい走ってたら沿岸に道の駅がある。
車が多くて流行っている。ここで昼飯食べればよかったなと後悔するけど、よく見たらカニ。カニはアレルギーだから食べれない。好きなんだけど痒くなる。
糸魚川から北アルプスの山間を走る。
1時間くらい走ったら道の駅があったので休憩。時計を見たら15時。
糸魚川からこっちに来たら天気がよくなくて少し心配になる。
この道を通って帰ることにしたのは、帰り道に北アルプスの山に登ろうかなと思ってだったんだけどな、、、
有名な八方尾根スキー場を横目に走る。白馬くらいまで来たら少し晴れ間が。
この辺もいいとこだな〜と思いながら、路肩にバイクを停めて、パシャリと一枚。
青木湖、木崎湖と通り過ぎて、大町を通り、安曇野の千尋美術館に寄る。
ドライブコースなのか、カップルが多い。テレビドラマに出てきそうなくらいいい場所だな。
バイクの停める場所に迷って、ロードバイク用自転車ラックの横に少しスペースを見つけて停める。
廃列車を見ると、北海道のツーリングで泊まった列車を思い出す。
ここから中房温泉にあるキャンプ場に行ってテント泊して燕岳にでも登りたいなと思ったけど、天気も悪そうなので帰ろうかな。
天気予報は明け方雨マーク、テンクラは明日の午前はCで午後はBとなっていた。
そう思ってバイクを停めた場所に戻ると、60歳過ぎくらいの男性が私のバイクの前に立ってて施設の人かなと思って、心の中で、やっぱここに停めるのまずかったかな、、、自転車の人にちょっと邪魔になるかななんて思ってたら、ホンダのレーシングスーツを着たライダーだった。
私のバイクが知り合いのと一緒だったから見てたらしい。リターンライダーの方で山梨から走って来て、近くのキャンプ場に泊まるんだとか。僕は北海道からずっと走って来た帰り道で19号で名古屋に帰りますと。
阿寺渓谷がいいよと教えてもらった。
松本市内から塩尻に行く頃には日没だった。
またここから19号の中央アルプスの山間を夜走るのかと心の中で思う。
夜道を走ってたら、ちょうど阿寺渓谷の看板が見える。大桑村のかなり山奥だ。さっき教えてもらったところだと思ってたら雨が降ってきた。すごいタイミングだな思いながら走る。
この後、峠を越えて中津川を過ぎるまで雨に降られて、身も心もボロボロだった。
恵那市に入ったところで雨が止んだので、コンビニに停まって休憩する。
ここから1時間ちょっと走れば名古屋市内に入ることとなる。
多治見のトンネルを抜けて愛知県に入ってバイパス沿いに店が増えてくるとホッとする。
川を渡って名古屋市内に入るときに見える名古屋駅周辺の夜景がやたら都会に見えてしまう。
いつもはなんとも思わない街の風景だけど、久しぶりだと違って見えてしまうのが面白い。
移動時間 10時間17分 移動距離 478km